東寺は、和歌山高野山と並ぶ京都の真言宗総本山で、お遍路さんがお礼参りにいく聖地です。
由美かおるさんは、幼い頃京都で生まれ、東寺幼稚園に通っていました。
どういう巡り合わせか、お母さんの故郷天草に帰った時、四国八十八ヶ所霊場と同じく天草八十八ヶ所霊場があることを知りました。
天草八十八ヶ所霊場巡りのテーマは、「感謝の遍路」です。
神仏にお願いするよりも、まず自分の命を生かして頂いているお加護に感謝することが基本です。そして、いまある自分の心を見つめなおす。
それは、時代を超え、人種を超え、古今東西の変わらぬ信仰の原点なのかもしれません。
面白いことに天草八十八ヶ所霊場には、お大師様の真言宗ではなく、禅行の曹洞宗と、念仏行の浄土宗の霊場が多くあります。
由美さんは、天草八十八ヶ所霊場がある中で、４つの霊場を巡りましたが、順番にご紹介します。